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- 院長の想い
患者さまがうまく伝えられない痛みを聞き出せるよう努めています
痛みを訴えている場合、まず原因を特定するようにしています。というのも、糖尿病の患者さまには、胸やおなか、胃の痛みがある場合、心臓・内臓疾患といった重篤な疾患の恐れがあるからです。実際、胃が痛いとおっしゃっていた患者さまが心筋梗塞だった、というケースもありました。
そのため、診察では問診を重視し、患者さまがうまく伝えられない痛みを、ひとつひとつ聞き出すようにしています。どのような時にどんな痛みが、いつから発生したのかなど、具体的に話してもらえるようにしています。
また、患者さまの治療や検査に対しては、病歴・職種などに配慮しながら診療しています。例えば、シフトワーカーの方は食事が不規則になりがちなことを考慮して、血糖値が下がりすぎていないかをチェックします。その患者さまの私生活を踏まえて、どんな治療や検査がいいかを判断しています。
私自身も糖尿病患者です
勤務医時代はもともと整形外科の医師でしたが、自分自身が糖尿病になったことをきっかけに当時勤めていた病院を退職。その後、糖尿病疾患を得意とする病院に就職し、一から勉強した後このクリニックを開きました。当初はリハビリテーションの施設もありましたが、患者さまの糖尿病への治療の要望も少しずつ増え、3年後に整形外科をやめ、糖尿病に力を入れることにしました。
私自身が糖尿病ですので自分ができないことはいいませんし、これまでの経験を踏まえて話すようにしています。
また、暴飲暴食で食生活が乱れている現代人にとって、糖尿病の食事は健康食であり、ライフスタイルは本来あるべき健康の姿でもあります。こういったことを理解していただいたうえで、治療を進めるようにしています。
病気ではなく、人を見るようにしています
内科の医院というのは、困った時に道筋を立てて誘導してくれる街中の交番と同じだと考えます。現在、細分化されすぎて、どの医療機関に行ったらいいかわからない方が増えているようです。そんな時に、あの病院へ行った方がいい、何科を受けるべきですよと、患者さまを道案内できる医師を目指しています。
また、何ができて何ができないかを把握し、無理に押し付けないようにしています。例えば、運動ができない方に運動をお願いしても難しいでしょう。だからコミュニケーションを密にとって、何ができるかを引き出しています。
糖尿病の治療では、患者さまに対して検査データばかりに目がいきがちですが、私は病気ではなくて、人を見るように日頃心がけています。